資格・教育センター

JEAS環境アセスメント士紹介


このコーナーは、各支部の推薦により環境アセスメント士を紹介しています(五十音順に掲載)。

新コーナーがスタート
本号より、環境アセスメント士紹介コーナーが始まりました


 「環境アセスメント士」の認定資格制度は、環境アセスメントに専門特化した実務を行うため、実務者の技術レベルの向上と育成拡大を図り、実務の適切な実施と環境アセスメントの信頼性向上に資することを目的に、当協会の制度として平成17年度に創設されました。現在、資格登録者数は395名(生活環境部門198名、自然環境部門197名)を数え、今後もその増大が期待されます。
 また、本資格は国土交通省東京航空局、国立環境研究所、東京都、新潟市、熊本市など一部国家機関あるいは地方公共団体での環境調査等の入札資格要件に取り入れられるなど、その実績も着実に蓄積してきております。
 このコーナーでは、全国で活躍されている環境アセスメント士の皆さんにご協力をいただき、所属する会員(法人)の紹介をはじめ、日々の業務、本資格受験のきっかけなど、生の声をお伝えすることで、臨場感のある記事にしていきたいと思います。紹介にあたっては、各支部の協力を得ながら、日頃、協会活動への参加の機会が比較的限られている環境アセスメント士の方々を優先して掲載していく予定です。ご期待ください。
(※ページ数の関係で、紹介する人数が各号変わる場合があります。)


●JEAS in Fukuoka

身近な自然の「なぜ」を探求する
自然環境部門(H20年) 大井和之

 財団法人九州環境管理協会は、福岡市を拠点に、昭和46年から公益法人として九州一円で公害の防止、環境の保全に取り組んできました。設立当初より、九州・山口地域の大学と密接に連携を図り、高度な技術を提供できるよう努めております。職員数は約100名で、8割の技術者のうち、学位取得者は12名、技術士は16名です。
 当協会では、水質等の環境の物理化学的な調査分析、陸域・水域の生物調査から、環境アセスメントとそれに続くモニタリング調査、環境保全対策の検討まで一貫して実施しています。また、環境計画、温暖化防止計画などの策定事業や、"おもしろサイエンス"(科学実験教室)などの普及啓発事業にも携わっています。
 私は、これまで環境影響評価法に基づいたダム建設事業の環境アセスメントなどに関わり、その中で自然環境の保全に関する分野を担当しました。
 自然環境の保全は、事業影響を受ける貴重種の保全を図るだけではなく、地域の生態系が総体として持続していくことが重要です。経験を積んだ調査者であれば、地形図を見ただけでも「こんな生きものがいそうだ」という予想ができるものです。そこで、私は、地形や植生から動植物の分布を推定する方法を研究し、調査者の経験に基づいた感覚を多くの人が共有できるような"生物生息空間地図"の普及を目指しています。
 また、私は大学院で植物と病原体の分子進化の研究をしました。研究材料としたウイルス病で葉が黄色くなったヒヨドリバナ(黄葉せる澤蘭)は、今では限られた草地にしか自生しないヒオウギ(ぬばたま)やキキョウ(あさがお)などと同様に、万葉集で歌われるほど古代の人々には親しまれた存在でした。自然環境に関わる技術者として、野生生物の営みを探求する目線を大事にして、身の回りにある自然をしっかり見つめ、古代人に負けないよう、なぜそこにいるのかを探求していきたいと考えています。
 
(財)九州環境管理協会
TEL.092-662-0410
http://keea.or.jp/index-j.html


●JEAS in Yamaguchi

環境アセスメント士に挑む!!
生活環境部門(H18) 尾本龍一

 私の勤務する財団法人山口県予防保健協会は、検診業務を主体とした保健部と環境関連業務を主体とした環境部とで構成されています。
 このうち環境部では、環境影響評価業務、環境計量証明業務、土壌汚染対策法関連調査業務、飲料水検査業務に加え、近年は食品中の残留農薬検査業務や絶縁油中の微量PCB分析業務に取り組んでおり、全国的にも実績を伸ばしているところです。また、平成13年に山口県地球温暖化防止活動推進センターとしての指定を受け、地球温暖化防止の普及啓発や活動の推進に取り組んでいます。
 私が環境アセスメント士(生活環境部門)を受験したきっかけは、対外的なアピールと個人のステップアップを目的とした自己研鑽の一環でした。当時は大規模な環境アセスメントの案件に携わった事例が少なく、また、認定資格制度が設立された翌年に受験したことから、どのように試験に取り組んでいこうかと戸惑いましたが、日本環境アセスメント協会の主催する講習会や日常業務において直面した技術的課題とその解決策を整理することで合格を手にすることができました。
 記述式の経験試験問題には、担当していた業務の中から、調査方法や結果の解析評価の部分において技術的課題の多かった低周波音をテーマに挑みました。ここで整理した内容をもとに、同年には環境計量士(騒音・振動)、その翌年には技術士(環境部門)と立て続けに合格を手にすることができ、環境アセスメント士の勉強の成果が他の側面でも現れたことを実感しました。
 環境アセスメント士になって以降は、一年間に平均50CPD単位の取得を目標とした新たな自己研鑽に努めているところですが、特に地方では、まだこの資格に対する認知度が高いとは言えない状況にあると感じています。そのため、国や自治体、民間事業者等へのより一層の環境アセスメント士の利活用の推進に期待しているところです。
 
(財)山口県予防保健協会
TEL.083-933-0018
http://www.yobou.or.jp/


●JEAS in Aichi

「環境アセスメント士ってご存知ですか」
生活環境部門(H19) 貝川裕一

 私が所属する株式会社環境科学研究所は、名古屋市に本社を構え、愛知県を中心に東海圏で環境調査及び環境コンサルタント業務を行っています。現地調査・サンプリングから室内分析、コンサルタント業務まで、一貫して社内で実施できるため、一連の業務を比較的安価におさえることが可能です。なかでも、生活環境系のアセスメント業務については、調査から分析まですべて自社で実施できるため、臨機応変な対応力や、現地情報を踏まえた結果の解析に定評をいただいております。
 また、水質、大気、土壌、騒音、振動、悪臭、ダイオキシン類などの環境測定のみでなく、作業環境測定、水道水質検査、食品検査についても自社分析を行っており、顧客のニーズに幅広く対応できるよう体制を整えております。
 「環境アセスメント士」なる資格がつくられたおり、ストレートな名称に驚き、興味を持ったのを覚えています。しかし、当初は試験会場が近傍になく、二の足を踏んでいたところ、名古屋会場の増設で受験させていただくことができました。
 現状では、まだまだ業務要件として「環境アセスメント士」が指定されることは少なく、本資格による具体的なアドバンテージを得たことはありません。ですが、ミニアセス業務などに携わる際、「環境アセスメント士の資格を持ったものが担当させていただきます。」というだけで、顧客からの信頼度が上がったように感じることは少なくありませんでした。ただ、多くの場合、「アセスメント士ってなに?」との質問が続くため、業務打ち合わせそっちのけで、「アセスメント士というのは・・・」と広報活動に時間を費やすことになるのですが。
 本資格の認知度がさらに高まり、業務受注の資格要件として採用されるようになれば、資格の需要も増加し、アセスメント士がより活躍しやすくなることでしょう。そうなることを期待しつつ、自らも日々研鑽を積んでいきたいと思います。
 
(株)環境科学研究所
TEL.052-902-4456
http://www.kankyokagaku.com


●JEAS in Tochigi

環境アセス士になって
自然環境部門(H18) 小村優子

 私の勤務する株式会社ダイミックは、栃木県宇都宮市にあります。栃木県に基盤を置き、土木設計や環境アセスメント等、地元密着型の建設コンサルタントとして、お客様に満足いただけるよう、日々精進しながら業務を行っています。
 私の所属する技術部環境課では、主に建設工事にともなう環境調査、影響評価、保全計画、モニタリング等その内容は多岐にわたっており、四季を通じて、多忙な日々を送っています。  「環境アセスメント士」は平成18年度に自然環境部門で取得しました。
 受験するにあたって、特に試験対策は講じていませんでしたが、私の場合、日常の業務を進めていく中で、分かったつもりで進めない、小さな疑問を見過ごさないという2つの心がけがこの資格取得につながったと思います。
 この資格を取得してまだ間もない頃は、資格に対するお客様の認識は非常に薄く、ごく一部を除き、反応はイマイチでした。しかし、そのような状況を前向きに受け止め、環境アセスメント士を、技術力をアピールするためのコミュニケーションツールとして活用してきました。その甲斐あって、現在では、お客様から建設工事を行うにあたって環境へどのように配慮したら良いかという相談を特に多く受けるようになり、環境アセスメント士への認識が高まったのではないかと感じています。
 環境アセスメント士になって3年が経ちましたが、業務を行う上でもっとも力を入れていることは、技術力とコミュニケーション力の向上です。お客様には土木系の人が多く、「環境アセスメント=専門的で分かりにくい、面倒なもの」と思われているのが現状です。そこで「より身近で親しみやすく興味がもてるもの」とするため、環境アセスメント士としてお客様との信頼関係を築くべく、確実な技術力とそれらを伝えられるより高いコミュニケーション能力を身につけるため、現在も奮闘しています。
 
(株)ダイミック
TEL.028-663-4000
http://www.daimic.co.jp


●JEAS in Hiroshima

自然環境保全への思い
自然環境部門(H20) 迫田昌宏

 私が勤務する中外テクノス株式会社は、電機・機械・情報・物理・化学・生物等の幅広い部門において業務展開しています。各部門の技術の融合に可能性を見いだし、トータルエンジニアリングサービスを提供しています。広島に本社を構え、関東、中部、関西、九州に支社・支店を置き、多様なニーズにスマート(効果的・知的)にお応えする技術者集団です。
 私は自然環境部門のうち、植物分野をもっとも得意としており、これまで現地調査から予測・評価・保全までトータルに業務にあたってきました。業界では『トリュフの豚(レアプラントハンター)』と呼ばれ、貴重種保全に注力しています。駆け出しの平成3年頃からミティゲーションを実践し、現在に至るまでの19年間にわたるモニタリングや保全対策を継続してきた経験が私のバックボーンになっています。個人的には各都府県のレッドデータブック編纂に協力し、『レッドデータブック近畿』では編纂メンバーに加わっています。研究機関等の研究者と共同研究し、減少し続ける動植物を保全する方策を探っています。
 最近では中国政府の国家プロジェクトである『南水北調』のルートになる山東省の南四湖において、山東省、山東大学、NPO法人国際環境支援ステーションと協同で水質・底質・生物調査を3か年にわたって実施しました。南四湖は琵琶湖の4倍の面積があり、中国の広大さや豊かな生物相を実感しました。その一方、下水のたれ流し、高濃度の農薬の流入、外来生物だらけの水路等を目の当たりにし、今後の中国の発展とともに環境汚染が増大し、その波が空や海を経て日本に及ぶことを大変危惧しています。日本国内において依然として環境保全についてのさまざまな課題が存在しますが、近隣諸国の環境悪化も無視できない状況にあります。環境アセスメント士として、今後も国内外の自然環境保全に微力ながら貢献していきたいと考えています。
 
中外テクノス(株)
TEL.082-295-2222
http://www.chugai-tec.co.jp


●JEAS in Nagano

ヨクキクヨ
生活環境部門(H17) 西川素平

 私の勤務しております株式会社環境技術センターは、北アルプスの麓、長野県松本市にあり、今年の12月で創立35周年となります。社員数は約40名で、計量証明事業所、作業環境測定機関、水質検査機関等に登録し、生活環境や労働衛生に関する諸々の測定に携わるとともに、建設コンサルタントとして廃棄物処理施設設計等に係る業務にも携わっております。
 弊社は測定・分析業務をベースに20年ほど前から環境アセスメントも手がけ始め、廃棄物処理施設を中心に業務を展開してまいりましたが、昨今は建設用地が困難な状況を受けて、長野県内では法アセス、条例アセスが少ない状態が続いております。そのため近年は、廃棄物処理施設の生活環境影響調査や大店立地法の届出支援、身近な環境問題に関するコンサルタント等にアセス業務で培った技術を活用し、企業としての技術継承・研鑽に努めております。
 環境アセスメント等の業務の中でいつも私が悩むのは、さまざまな場面でのコミュニケーションの難しさです。ともすると利害関係者との接触を避けがちになる事業者に話し合いの場を設けていただくよう腐心することもありますし、行政の依頼で現状把握のための測定に赴いたところ、測定場所の住民に日頃の不満を言い募られ、測定に取り掛かるまでに何時間もかかったこともありました。また、机上の議論にばかり気を取られコミュニケーションをおろそかにしたために、思わぬところで立ち往生したこともあります。
 相手の言葉をよく聞き、その人が何に困っていて、どうなればよいと考えているかを本当に理解できれば、問題が解決に向けて滑り出すのは分かっているつもりですが、まだまだ修行中の身、気がつくと聞くフリをしながら「どうやって説得しようか」と自分が優位に立つ(無駄な)算段をしていることもしばしばです。この原稿を書かせていただいたことを機に、「よく聞く」ことを肝に銘じて日々精進したいと思います。
 
(株)環境技術センター
TEL.0263-27-1606
http://www.kgcenter.co.jp/


●JEAS in Hokkaido

こんにちは。セ・プランの畠山です。
生活環境部門(H18) 畠山拓也

こんにちは。株式会社セ・プランの畠山です。
私は、平成18年度に生活環境部門の環境アセスメント士として登録させていただいており、主に騒音や振動の分野から環境影響評価や環境調査の業務に携わっています。
昭和60年8月に創業したセ・プランは、北海道の札幌市に拠点を構える総勢40名の建設コンサルタントです。当社の技術部門は、主に農業分野のハード設計等を行う設計部と、環境調査を扱う環境部の二つの部門で構成されています。
このうち、環境部では生活環境だけではなく自然環境の調査も行っており、本州以南とは違った生物相を有する北海道での自然環境の調査は、当社の特色の一つになっています。水草から猛禽類まで、北海道での自然環境調査をお考えの際には、ぜひお声掛けください。
ところで、私は最近、環境アセスメントや環境調査における、市民とのコミュニケーションについて興味を持っています。
騒音調査では、市民と事業者との話し合いがかみ合わない場面を目の当たりにしたこともあります。環境アセスメントの手続きの中では、環境調査の議論をしたい事業者と、事業の是非を議論したい市民とのすれ違いも感じてきました。そんな経験がきっかけとなり、コミュニケーションに興味を持ったのです。
それからは、環境アセスメント協会の研究部会である「コミュニケーション技法研究会」の報告で環境アセスメントにおけるコミュニケーションについて勉強し、北海道大学の科学技術コミュニケーター養成ユニットで専門家(科学者)と市民をつなぐコミュニケーターについて1年間修学してきました。
小規模な騒音調査から、事業の上位計画段階で実施されるSEAまで、今後は市民とのコミュニケーションが重視されるのではないでしょうか。そんな時代にも社会に役立てるようなアセスメント士であるために、自己の研鑽に励んでいきたいと考えています。
 
(株)セ・プラン
TEL.011-857-9041
http://ceplan.co.jp


●JEAS in Aichi

環境アセスメント士になって
自然環境部門(H19) 東尾治伸

【会社紹介】
 当社は、名古屋市に本社を構え、都市整備部門を中心に、測量、設計、計画など総合的な技術と知識、経験で地域・社会に貢献しています。 
 環境関連事業としては、環境アセスメント、環境計画、環境モニタリング(生活、自然、海域)、環境保全対策などを行っています。特に、JEASニュースNo.125にも掲載されました名古屋市内における大規模建築物関連の環境アセスメントは、豊富な実績を有しています。

【携わっている業務】
 私は入社以来、自然環境分野の業務に携わっています。
 近年は、従来の調査、予測、保全対策立案といった業務以外に、環境基本計画などの計画策定も行っています。今後は地球温暖化や生物多様性、他分野との協働業務など幅広い分野の業務に携わりたいと思っています。

【資格を取得して】
 資格取得前後で、日常業務に変化はありませんが、環境アセスメントに携わる技術者として、気概を持って業務に取り組むようになりました。
 また、資格の更新にはCPD単位を取得しなければならないため、以前よりも講習会や研修会へ参加する回数が増え、自己研鑽(知識・技術力向上)意識が向上したように感じています。

【最近の出来事】
 長年、業務でヒヌマイトトンボの保全に取り組んできました。この夏に保全の一環として創出したミティゲーションがテレビなどで紹介され、左下の写真のような調査風景も放送されました。
 事業に関わる保全の取り組みは、なかなか人目に触れる機会がなく、一般の人々にはあまり知られていませんが、このような報道をきっかけに、生物の保全に興味を持つ人が増えてくれることを願っています。
 
玉野総合コンサルタント(株)
TEL.052-979-9862
http://www.tamano.co.jp/


●JEAS in Okinawa

環境アセスメント士となってから
生活環境部門(H18) 宮里季伸

 株式会社沖縄環境保全研究所は、沖縄県初の環境問題の総合コンサルタントとして、昭和48年より公害に関するコンサルティング、環境保全計画等の立案・調査・研究など幅広く活動してきました。また、国・県・市町村等の公共機関及び民間事業者等の委託を受けて、これらの業務を着実に処理し、高い評価と信頼をいただき今日に至っています。近年では環境アセスメントや自然再生事業に係る調査計画等、特に自然環境(陸域・海域)の保全に関する業務活動が主体となっています。
 私は平成7年に入社以来、道路、飛行場及びダム建設、埋立事業などの生活環境に係る環境影響評価法、沖縄県条例に則った業務に、主に携わってきました。これまで業務に必要な資格取得に興味・関心がありませんでしたが、環境影響評価の技術レベルの確認と技術力の向上を図るために、平成18年度に環境アセスメント士、RCCMを受験し、何とか2つとも合格することができました。
 環境アセスメント士になってから、平成19年に環境アセスメント士受験講習会/合格体験談や環境アセスメント業務の実情について、講演する機会にも恵まれ、人前で発表するという貴重な経験を積むことが出来ました。
 環境アセスメント士の資格取得をきっかけに、私自身の技術力に自信を持つことができ、更なる技術力向上のために、技術者の最高峰の資格ともいえる技術士に挑戦しました。結果、平成20、21年度に環境部門(環境影響評価)、建設部門(建設環境)に合格することができました。しかしながら、環境アセスメント士の社会的認知度は低く、プロポーザルの資格要件に該当しないなど、関係機関等への周知・PRが望まれます。
 最後に、若い技術者の皆さまも私と同様に、環境アセスメント士の資格取得をきっかけに、技術士へ挑戦してみてはいかがでしょうか。
 
(株)沖縄環境保全研究所
TEL.098-934-7020
http://www.okhk.co.jp



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